大山山頂園

紋別山、通称は大山。この大山という名前は、アイヌ語の“ポロシリ”からきていて、“ポロ”は「大きい」、“シリ”は「大地・山」という意味です。この大山は標高334mで東京タワーと同じ位の高さ。『大山山頂園』とは、大山の山頂付近を整備してできた公園のことです。こちらの山頂に行くまでにはバードウォッチングや植物観察などを楽しめる遊歩道があります。森林浴をしながら頂上を目指すのもいいですよ。この遊歩道は4コースもあるので、行きと帰りで異なる道を歩いて違う景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。「星空観測の為に手荷物が多い」「登山する程の体力はない」という方もご安心を。車でも登れますのでラクラクと頂上へ向かえますよ。

また、この山頂から地上24mの高さには展望台があって、晴れた日には紋別の街並みとオホーツク海を一度に見渡せる何とも贅沢な場所なのです。冬にはオホーツク海の流氷も見ることが出来ますよ。
展望台から見た流氷の様子です。
http://www.youtube.com/watch?v=fDF40vBkQSo
街はもちろんのこと、海も白い氷で覆われてしまっています。普段目にすることがない分、この流氷を見たときは本当にビックリ。当たり前のことなのですが「海にこんなものが大量にでき、そして次第に溶けて消えていくのか」と、自然を目の当たりにしてただただ茫然としてしまいました。流氷を割りながら進んでいく船の様子も印象的でした。
話が逸れてしまいましたが、こちらの展望台にはエレベーターで昇れます。ぜひ!
※入館料 大人200円/小・中学生以下100円

そして夜になり、空を見上げるともう目を見張るほどにきらきらと瞬く星たち。眼下には紋別の夜景。星と街並みの輝きに思わずうっとり。ちょっと別世界に行ったような気にさえなってしまいます。私はすっかりその景色の虜になってしまって、その場から離れるのが恋しくなってしまいました。

この大山山頂園には宿泊ができるコテージがあり、食事をとれるレストハウスもあります。せっかく大山に登るのであれば、星空や天体観測目的のみでなく、家族やお友だちとアウトドアの楽しみも兼ねて行くのもオススメです。昼はアクティブに山の自然を楽しみ、夜には星空を見て癒される。素敵な一日だとは思いませんか。北海道旅行計画の参考にしてみてくださいね。

・大山山頂園
住所:紋別市大山町4丁目
TEL:0158-24-3165
営業:10時~21時(12~3月は18時まで)
駐車場あり

名寄

名寄(なよろ)市は、旭川から約77km北にある市です。人口約3万人と小規模ですが、北海道で最大規模の望遠鏡を持つ天文台がこの市にあります。2010年にオープンした名寄市立天文台「きたすばる」です。

この天文台は、元々高校教師だった個人の木原秀雄氏が開設した私設の天文台でした。1992年に木原氏から名寄市へ寄贈され、名寄市立木原天文台として開台したものです。

北海道は星がよく見える場所であることから、望遠鏡を自宅に置く天文ファンが数多くおられます。

北見市相内町の北見天文同好会顧問松木昇さんは、自宅敷地に「私設まつき天文台」を構え、地元の小学校へ出張観測会を開くなどしています。北海道網走市の桑野真行さん方も、住宅街の中ですが私設の「桑野星見処」を造り、同好会のメンバーを中心に天体観測会を開いています。

「きたすばる」も私設の木原天文台から始まり、寄付を受けて市の管轄となりました。北海道大学と連携して、公開天文台としては国内2番目の大きさとなる口径1.6mの望遠鏡を設置しています。

惑星観測をする望遠鏡としては世界最大級のものなので、惑星観測会も盛んに開かれています。

これだけの設備を持つ天文台なので肉眼で是非見たいところですが、遠方で叶わない場合は日々更新されるツイッターでも観測した惑星の画像を載せていますので、こちらでバーチャル観測体験をしてみるのもいいですよ。月面の希少なクレーターや彗星、日本上空を横切る国際宇宙ステーションの姿を捉えた画像など、宇宙がより身近に感じられる情報が毎日発信されています。

また、毎週水曜日18時からは「きたすばるドットコム」というWebTV放送を発信しています。観測した星についての解説や、名寄市内のイベント宣伝など、毎週生放送で名寄の「いま」を放送しています。小さな自治体の名寄市ですが、こうした斬新な試みは画期的ですね。まだ名寄を訪れたことのない人も親近感が感じられそうです。

 

●なよろ市立天文台 きたすばる

北海道名寄市字日進157番地1(北海道立サンピラーパーク 星見の丘)

http://www.nayoro-star.jp/kitasubaru/

Twitter https://twitter.com/kitasubaru

きたすばるドットコム http://www.kitasubaru.com/

 

「きたすばる」があるサンピラーパークは小高い丘になっており、周囲を一望できる絶景ポイントとなっています。名寄市は映画「星守る犬」のロケ地にもなりました。家族も家も失った西田敏行演じる主人公と犬のハッピーが2人で旅をして、一面のひまわり畑で幸せそうに寄り添うシーンが印象的な映画でした。このひまわりのシーンを撮影したのがここサンピラーパークです。

「きたすばる」入り口にはハッピーの石像があり、星を見つけるかのように空を見上げています。

サンピラーパーク近隣にはユースホステル、キャンプ場、温泉のあるホテルと宿泊施設もありますので家族で訪れても安心です。昼は映画作品の足跡をたどり、夜は空いっぱいの星を眺める、そんな北海道旅行もいいですね。

星空を眺める北海道旅行

http://www.jtrip.co.jp/j-hokkaido/tyo/area/asa.html

なよろサンピラーユースホステル http://www9.ocn.ne.jp/~nayoroyh/index.html

 

初山別村

夜空の星が綺麗に見える場所は、街明かりから離れた森林や広野が一般的と言われています。
広い駐車場などがあれば、車を停めてじっくりと観察が出来るからでしょう。しかし、意外な盲点として、海沿いの場所も、星の名所になっていたりします。
札幌から北へ約220km、北日本海沿岸の国道232号(通称オロロンライン)を北上すると見えてくる初山別村(しょさんべつむら)も星の良く見えるところです。初山別村は世帯数約600、人口は1360人余りの「日本最北端の村」です。漁業中心の村だった初山別が「星の名所」と気付いたのは、近隣の留萌市で星の観察活動をしているグループでした。視界の半分を
占める海面は、夜になると漆黒の闇となります。小さな村で生活光が少なかったことも星の観察には良好だったのです。

地元の人が考えもしなかった村の長所に気付かされ、村は1989年(平成元年)に口径65cm反射式望遠鏡を持つ「しょさんべつ天文台」をオープンさせます。当時、札幌市青少年科学館の望遠鏡が道内最大でしたが、それを上回る大きさの望遠鏡施設を建設したのです。しかも提案を受けた村長が即断して、わずか半年で建設に着手したというから、小さな自治体ながらその決断の早さ、フットワークの軽さに驚かされます。
一躍「星のむら」となった初山別は、天文教室や一晩中星の観察をするイベントを催すなどして、地元の活性化に大いに貢献しました。現在は、名寄市の「市立天文台きたすばる」が道内最大の望遠鏡(口径160cmで世界最大級)を持つ天文台となりましたが、当時の村長の心意気や、村の高揚感はいかばかりだったかと思わずにいられません。

天文台の建設で、全国から注目が集まった初山別村でしたが、1995年に更にユニークな試みをします。希望者に星に名前をつけて所有してもらう「マイ・スターズ・システム」です。宇宙にある幾多の星には、認識はされていても名前のついていないものが多数あります。その星の1つに好きな名前を登録して、所有できるという村独自の認定制度を創ったのです。
必要経費は5,000円の登録料のみ。申請者には登録した星の概略位置を示した星図とIDプレート、星がタイトルにつく音楽集CDが届きます。IDプレートは天文台のフリーパスとなり、入館した際には自分の星を望遠鏡で覗かせてくれるという特典付きです。

星の所有は初山別村では永遠に登録・保管されます。しかし実のところは所有は非公式扱い、名前も学術的に認定されることはありません。にもかかわらず登録希望者は後を絶たず、現在までに約9200人が登録をしています。遠い彼方にある星の一瞬の煌きに、自分の想いを閉じ込めて、永遠に名を残す。そんなコンセプトにロマンを感じるからでしょうか。
大切な気持ちを星に託して、その星に会いに初山別を訪れる。そんな北海道旅行もステキですね。

●しょさんべつ天文台
住所:〒078-4431 北海道苫前郡初山別村字豊岬153番地の7
TEL・FAX:0164-67-2539
入館料:高校生以上/200円 小・中学生/100円 幼児/無料
http://www.vill.shosanbetsu.lg.jp/shtenmon/index.html

ぬかびら温泉郷その2

ぬかびらスターウォッチング
時間:20:30~21:30
集合場所:糠平館観光ホテル1Fロビー(20:25までに集合)
※申し込み不要(集合場所にお越しください)
参加費:大人1,000円 小学生500円 幼児無料
※曇天等、星が見えていないときは中止になります
http://www.netbeet.ne.jp/~shizen/star.html
問合せ先:NPOひがし大雪自然ガイドセンター
北海道河東郡上士幌町糠平北区44-3糠平温泉文化ホール内 
TEL:01564-4-2261 (8:00~20:00)

 

糠平湖を北方面へ更に山奥に走ると、知る人ぞ知る秘湯の幌加(ほろか)温泉があります。

ここで1軒だけ経営している鹿の谷旅館は、内湯の3つの浴槽がナトリウム泉・鉄泉・カルシウム泉、外の露天風呂は硫黄泉、と4つの泉質が源泉掛け流しで沸いている贅沢な温泉です。

混浴ですが、ひなびた小さな旅館の旅情に浸るのもいいですね。

ここは奥地なのでバスはなく、車でしか行けない場所ですが、人家も少なく、完全に大雪山の懐の中に入っているので糠平より綺麗な星空が望めます。

行程に余裕があれば是非訪れてみてください。

 

幌加温泉 湯元 鹿の谷旅館
北海道河東郡上士幌町字幌加番外地
TEL:01564-4-2163
営業時間:8:00~20:00日帰り入浴可

ぬかびら温泉郷その1

北海道は星空観察に適した土地だと言われます。

土地が広くて、視界を遮る光源になる建物が少ないからです。

また、梅雨がないために一年を通して湿度が低く、空気が澄んでいることも好条件です。

一番おすすめの季節は空気が乾燥する冬ですが、そこは最果ての北の大地。気温は1桁もしくは氷点下になりたいへん「しばれる(寒い)」場所ですので、装備を間違えると命の危険にもさらされかねません。

星空を見ようと北海道旅行を計画する人も、これは悩んでしまいますね。

 

そこで、ひとつの案として、温泉地での星空観測はどうでしょう。

北海道は温泉天国。道内の温泉地数は全国1位の251ヶ所、総湧出量も全国2位を誇っています。

いまだ活動している火山が18もあるので、豊富な湯量が望めるというわけなのです。

寒い季節でも、温泉地に宿を確保しておけば心も身体もあったか。

一石二鳥ですね。

ただ、温泉地といっても、有名な温泉街は実は星空観察には不向きだったりします。

ホテルや旅館が数多く隣接して、建物の人工光で星の光りが見えにくくなってしまうからです。

星が見える温泉地で穴場なのは、ぬかびら温泉郷でしょうか。

大雪山国立公園の森と、糠平湖に囲まれた立地のぬかびら温泉は、湯温が60℃の重曹泉・源泉掛け流しという贅沢な環境で、温泉ファンにも高く評価されています。

場所は北海道中心部の旭川より南東側、帯広からは北側に位置します。

バスでは旭川駅から約2時間30分、帯広駅からは約1時間30分程で到着します。

お車で行く場合は、国道273号上士幌町市街~上川町市街間(約110km)は、ガソリンスタンドがありませんのでご注意ください。

宿にチェックインしてひと息ついたら、夜は地元のNPOが行っている星空観察会に参加してみてはいかがでしょうか。

NPOひがし大雪自然ガイドセンター主催の「ぬかびらスターウォッチング」は、宿から少し離れた場所へビジターを案内し、季節の星座を眺めるアクティビティです。

たとえば春は北斗七星やしし座の一等星レグルスそばの土星を観察します。

夏は地面にシートを敷き、寝転んで天の川を観察します。

月の出ているときは、天体望遠鏡でクレーターなど眺めます。

糠平は緑の木々に覆われて空気の澄んだ場所なので、美しい星々や天体が迫るように輝いて見えますよ。

この観察会は、森の中を歩くので虫が出ることもあります。

参加する際は長袖・長ズボン着用が良いでしょう。

多和平(たわだいら)

多和平(たわだいら)は、北海道の東側、釧路の北東に位置する標茶町(しべちゃちょう)にある丘です。

標高は195.2mとそこまで高くないのですが、周囲は雌牛を放牧する育成牧場で、広大な敷地が広がっています。

夏期は3000頭、冬期は1800頭の乳牛を飼育出来るほどで、日本一の広さの町営牧場となっています。

 

このような好立地の多和平は、視界をさえぎる建物もなく「地平線の見える大牧場」として人気です。

丘の上の展望台に登ると、そこは360°のパノラマの世界。

見渡す限り草原の丘陵が広がり、のんびりと草を食む牛や羊たちが点在しています。

雄阿寒岳・雌阿寒岳・斜里岳・西別岳などの山々が雄大に鎮座し、地平線を境にして上空は青い空と白い雲。開放感いっぱいの眺望に抱かれます。

展望台近くにはレストハウスがあり、ログハウス風に造られた店内では焼きたてパンや標茶牛のシチュー・ハンバーグ、ラム肉のバーベキューなどのメニューが並びます。

デザートには牧場ならではのドリンクヨーグルトやソフトクリームもあります。

開放的なデッキで食べればなお一層味わいが増しそうですね。

ただし、営業期間は4月~11月で、冬季はお休みとなっています。

 

レストハウス グリーンヒル多和
北海道川上郡標茶町上多和 TEL 015-486-2806
営業期間:4月~11月

多和平は、昼間の緑のパノラマが有名ですが、眺望の醍醐味はやはり夜です。

周囲にあるのは広大な牧場とそこに通じる道路のみ。もちろん街灯もありません。

最果てまで続きそうな地平線に夕日が沈むと、そこはしんとした闇の空間へと変わります。空には幾多の星が瞬きはじめ、頭上が星で満たされます。

まるで星空の毛布をかけられるかのように、間近に星の輝きが感じられる絶景ポイントです。

気候の良い夏場には、この星空をひと目見ようと車で訪れる家族連れも多くいるそうですが、意外に夏は霧が発生しやすく、晴れないこともしばしばあるとか。

おすすめは涼しくなり始めた秋だそうですよ。

 

レストハウスの近くにはキャンプ場がありますので、野営をして星を待つキャンパーの姿も見られます。

ここは北海道旅行でツーリングするライダーにも人気のキャンプ場です。

宿泊料金(大人360円  小人210円)をレストハウスに支払いキャンプ手続きをすると、番号札を渡されます。

その札をテントに掛けておき、帰る時に返却するという方式です。

丘陵地で緩やかな傾斜になっているのでテントを張るのに少々苦労しますが、外へ出れば一面の星が降り注ぐような絶景に出会えるのは、キャンパーの特権といえるでしょう。

 

●多和平キャンプ場
営業期間:5/1〜10/31(期間中無休)
営業時間:10:00〜17:00(管理人常駐時間)
駐車場 50台(無料)

陸別

道東の摩周湖・屈斜路湖の西にある陸別町は、天文ファンにも人気の星空スポットです。

北海道の内陸部にあり周辺が小高い山に囲まれているため、冬期間には厳しい寒さとなり、-30℃を記録する「日本で一番寒いまち」と言われています。

その分空気が澄んでおり、町の面積の8割が森林という環境で人工光も少ないので、星空観察に最適な環境なのです。

 

星がよく見えるよう町を挙げての「ライトダウン運動(人工光を消す運動)」も盛んで、昭和62年度に環境庁(現:環境省)より「星空の街」に選定され、平成9年度には「星空にやさしい街10選」に認定されました。

「星空にやさしい街10選」認定を記念して、町は「りくべつ宇宙地球科学館(愛称:銀河の森天文台)」を建設しました。

 

ここには日本最大級の115cm 反射望遠鏡「りくり」をはじめ、30cm クラスの小型望遠鏡4基、4連太陽望遠鏡等が備えられています。

一般の人も、大型望遠鏡「りくり」で惑星や月、更に遥か彼方の星雲や星団、銀河などさまざまな天体を見ることが出来る、貴重な天文台です。

1階の展示室は、銀河の森、オーロラ、宇宙の美しいパネル展示、宇宙探検コンピューターや70インチ大型モニターによる宇宙の体験学習などができるようになっています。

2階は大型望遠鏡ドーム、小型望遠鏡観測室、屋上から星空を楽しめる広場となっています。

2階の総合観測室には、名古屋大学太陽地球環境研究所の「陸別観測所」と国立環境研究所の「陸別成層圏総合観測室」が併設されており、主に成層圏・対流圏の大気やオーロラ等の研究を行っています。研究者にとって陸別は重要な観測拠点なのです。

陸別は、日本では珍しいオーロラの観測にも成功しています。

平成25年は、太陽活動が活発になる11年周期と重なることもあり、陸別でオーロラが観られると期待が高まっています。

 

銀河の森天文台
住所:北海道足寄郡陸別町宇遠別
TEL:0156-27-8100
開館:4月1日~9月30日 14:00~22:30/10月1日~3月31日 13:00~21:30
休館:月曜・火曜日、年末年始
5月第3週月曜日~第4週金曜日は望遠鏡メンテナンスのため休館。
また、5月3~5日、8月14~16日は開館
駐車場あり
http://w w w .rikubetsu.jp/tenm on/

天文台の近くには、ログハウスの宿泊施設があります。

陸別産のカラマツ材で創られたコテージには、サウナ・お風呂・シャワー・寝具・調理器具・食器・LA Nを備えており、短期滞在にも最適な施設となっています。

北海道旅行の折りに、「星空の降り注ぐ別荘」として利用してみてはいかがでしょうか。

 

銀河の森コテージ村
住所:北海道足寄郡陸別町宇遠別
TEL:0156-27-4040 FA X:0156-27-4041
http://w w w .tow n.rikubetsu.hokkaido.jp/cottage/cottage.php

摩周湖

最近、どうも疲れているみたい。

うつむいて下ばかり見ているなーというアナタ。

ちょっと立ち止まって夜空を見上げてみましょう。

あなたのところからは星が見えますか?

 

都会では、街灯やネオンがまぶしくて星はなかなか見えませんが、日本には少し足を伸ばせば、満天の星空を満喫できるスポットがまだまだあります。

特に、雄大な自然が残る北海道には、美しい星空を堪能できるスポットが数多くあります。

北海道は「ぴあ星空が綺麗なスポットランキングベスト5」で4ヶ所もランキング入りするほどの“天然プラネタリウム”なのです。

人工照明に慣れた日常を離れて、満天の星に会いに、北海道旅行へ出かけてみませんか。

 

摩周湖
北海道の東側、釧路の少し上にある摩周湖は、中標津空港から車で約45分、JR釧網線摩周駅からは車で約20分の場所にあります。

布施明の名曲「霧の摩周湖」でもおなじみで昼間の湖面が有名ですが、醍醐味はやはり夜。

 

摩周湖周辺は明るい建物がまったくなく、夜には音も光もない漆黒の闇となります。

空気も綺麗なので星の光りを遮るものがなく、“星が降ってくるような”近さを体験できるのです。

星が手でつかめるほどに大きく見え、遠近感が混乱するような感覚に陥ります。

ベストシーズンは夏季の7月上旬~10月下旬、冬季の12月下旬~2月下旬となっています。

夏は気温も快適ですので駐車場からの観察がおすすめです。摩周湖第一展望台駐車場は140台停められ、料金は410円です。(4月25日~11月下旬。左記以外は無料)

しかし、夏は霧が発生することも多く、晴天率は60%。星空をしっかり見たいなら冬の方が良いかもしれません。

冬は空気が乾燥しているのでより綺麗な星空が臨めるでしょう。

ただ氷点下の寒さなので、防寒対策はしっかりしておきましょう。

また、冬季は凍結のため、道路が閉鎖されたりしています(摩周湖第一展望台~川湯温泉間など)。

夏冬どちらが良いかは、気候や周辺環境も併せてじっくり検討してみるのが良さそうですね。

現地ではガイドが解説するツーリズム「摩周湖星紀行」も催行されています。

体験場所は摩周第一展望台、定員は2名~100名となっています。

JAXA認定の宇宙教育リーダーのガイドさんもおり、摩周湖や星の魅力を堪能できる体験プログラムです。

 

【実施期間】
A期間:5月22日~10月31日(出発時間:20:30)
B期間:11月1日~5月19日 (出発時間:19:30)

【所要時間】約90分 

【料金】
大人(中学生以上)2000円 小人(小学生)1000円
幼児無料(座席はご利用になれません。)
【問合せ先】ツーリズムてしかが/015-483-2101